薬剤師の離職率と入職率


医療関係の業種は離職率が高いと言われていますが、薬剤師の場合はどうなっているのでしょうか?
保険薬局業という分野において薬剤師の就職・転職の現状を見てみると、薬剤師の入職率は14%、離職率は9%という統計データがあります。
これに対して、一般企業の離職率が平均12.9%と言われていますので、実際には「薬剤師の離職率が際立って高い」という事実はないと言って良いでしょう。

更に注目したいのが、入職率の方が離職率よりも5%も高いという点で、これは現在、薬剤師市場が「売り手市場」となっている一つの証明ともなっています。
この数年、薬学部が4年制から6年制へ移行したことを受け、日本国内の薬剤師は慢性的に不足していましたが、その状況をこの数値が明確にしているとも言えるでしょう。

さて、ここまでは正社員待遇の薬剤師の現状についてご紹介してきましたが、ここで視点を変えて、非正規雇用の薬剤師の現状について見ていきましょう。
薬剤師の離職率は他業種と比較して決して高くないとご説明しましたが、実は非正規雇用(パート・アルバイト)の薬剤師に限ってみると、21%とかなり高い数値となっています。
この高い離職率の背景には、薬剤師全体に占める女性の割合が高い、ということが関係していると考えられています。

薬剤師の中で女性が占める割合は、現状約61%となっており半数以上となっています。
また、年齢別分布を見てみると「30代女性」が少ない傾向があり、結婚・出産・育児のために30代で一旦離職する女性薬剤師が多いことが伺えます。

加えて、出産や育児のために離職した女性薬剤師の多くは、育児が落ち着いた後に正社員として復職することがないと言われ、復職の際も非正規雇用となるケースが目立ちます。
さらに、第2子第3子が産まれる際などに再度離職する、といった場合も少なくありませんので、非正規雇用に限って離職率を見れば数値が高くなる、という仕組みになっているようです。

こういった背景があり、非正規雇用の薬剤師は常に入れ替わりが起こっており、非常に流動性が激しいものとなっています。
その上、離職率21%に対して入職率が24%となっていますので、求人数が有り余ってるという状況にもないことが伺えます。
アルバイトやパートといった働き方で薬剤師を続ける場合には、有利な条件の求人を逃さないためにも、薬剤師転職支援サイトなどをフル活用し、有望な求人情報を逃さないことが重要となります。




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